【追悼】佐藤愛子さんと『困ったなア』

2026/05/15

棚からひとつかみ@本

 作家・佐藤愛子さんの訃報に接し、心よりお悔やみを申し上げます。 

私にとって佐藤愛子さんは、単なる「著名な作家」という以上に、
読書の楽しさを教えてくれた恩人であり、そしてわが街・青森に深いルーツを持つ、
勝手に親近感を抱いてきた存在でした。


1. 青森の血を引く作家として

佐藤愛子さんのお父様は、作家の佐藤紅緑。紅緑は青森県弘前市の出身です。
また、詩人のサトウ・ハチローさんもお兄様にあたります。
佐藤愛子さんの作品に見られる、あの竹を割ったような潔さや、
ユーモアの中にある芯の強さは、どこか青森県人の気質にも通じるものがあるのではないかと、県民の一人として感じてきました。

2. 少年ドラマシリーズと『困ったなア』

私が佐藤愛子さんの作品と出会ったのは、NHKの「少年ドラマシリーズ」でした。 当時、あの番組を欠かさず見ていたファンなら、ドラマ版の『困ったなア』を覚えている方も多いのではないでしょうか。

「ドラマがこんなに面白いなら、原作も絶対に読みたい!」 そう思って、すぐに本屋さんに走りました。

3. 昭和51年の初版、原田治さんの表紙

今、私の手元にはその時に手にした一冊があります。

表紙は、今や伝説的なイラストレーター、原田治さんによるもの。
主人公の田村桃子が、野口五郎さんの写真が載った雑誌「GORO」を手にしている姿が、
時代を感じさせて実に愛らしいです。


奥付を見ると、昭和51年6月28日初版発行。定価はカバー表示とあります。
この一冊を手に、野口五郎さんに憧れる桃子の物語に夢中になったあの日が、
昨日のことのように思い出されます。

『困ったなア』の紹介ページには、こう書かれています。 「田村桃子は、T中学の一年生になったばかり。……野口五郎と結婚することを夢みている。」 

背伸びしたい年頃の、あのちょっとした「困ったなあ」という感情を、
佐藤愛子さんは本当に魅力的に描いてくださいました。

激動の時代を駆け抜け、最後まで現役を貫かれた佐藤愛子さん。
いただいた作品と言葉は、これからも大切に読み継いでいきたいと思います。

素晴らしい物語を、本当にありがとうございました。

📚 昭和の本やドラマの記憶って、不思議と心に残っていますね✨

にほんブログ村 シニア女性日記ブログ にほんブログ村 青森県情報

このブログを検索

お問い合わせはこちら

名前

メール *

メッセージ *

QooQ