【15年目のパワハラ退職 第10話】 退職届を破られた新入社員。辞めさせない職場とパワハラ上司の異常性

2025/09/14

パワハラ退職シリーズ

いつもブログを読んでくださって、本当にありがとうございます。

東北の設備会社で15年間働き、パワハラが原因で退職した私の経験を綴っています。
今回は、私が在籍していた当時、別のラインで起きた「今でも忘れられない衝撃的な出来事」についてお話ししたいと思います。


新入社員の退職届をビリビリに破る上司。それが「武勇伝」になる異常な現場

それは、ある別のラインに配属された新入社員が、退職届を提出したときのことでした。

信じられないことに、そのラインの上司は、受け取った退職届を 新入社員の目の前でビリビリに破り捨ててしまったのです。
普通の会社であれば、コンプライアンス違反として一発で大きな問題になるはずの行為です。
しかし、その会社ではこうした横暴なパワハラが日常茶飯事、当たり前になっていました。

驚いたことに、退職届が目の前で破られた事件さえも、社内では「あの人はやっぱり凄い」まるで上司の“武勇伝”のように噂されていたそうです。

風の噂では、他にも何度も退職届を提出しているのに、あれこれ理由をつけられてどうしても辞めさせてもらえなかった人もいたと聞きます。

働く人にとって、会社を辞める、あるいは新しい道へ進むというのは、人生におけるとても大切で正当な権利です。
しかしその職場には、働く人としての最低限の「辞める自由」さえも奪われている日常がありました。

上層部からの評価は「仕事ができる人」──現場の犠牲の上に成り立つ“有能”の正体

この問題がさらに複雑で根深かったのは、そうして現場で退職届を破り、 部下を精神的に追い詰めるような人間に限って、 会社の経営陣や上層部からは「仕事ができる人」と高く評価されていた点です。

以前、私がパワハラ上司の件で課長に面談を申し入れ、 現場の惨状を必死に相談したときのことを思い出します。
そのとき、課長から返ってきたのは、あまりにも冷たい一言でした。

「まあ、彼は口は確かに悪いけどさ。でも、ちゃんと仕事はやるからね」

上層部から見れば、現場がどれほど血を流していようとも、 数字を上げ、期限通りに製品を仕上げてくる人間は「厳しく指導できる有能なリーダー」と 映っていたのかもしれません。

けれど、その“有能”の裏側にあったのは、若い芽を摘み、部下の尊厳を踏みにじる、 ただの暴君の姿でした。


「本当に仕事ができる人」とは? 15年勤めた会社に見切りをつけた日

目の前で破られる退職届。そしてそれを容認する会社の空気をすぐ近くで見ていて、私は深く考えさせられました。

「本当に仕事ができる人」というのは、単に目先の成果や数字を出すだけの人を指すのではないはずです。

・一緒に働く周りの人間をひとりの『人』として尊重すること
・誰もが恐怖を感じず、安心して自分の意見を言える環境を作ること

それらを守ることこそが、成果を出すことと同じくらい、 組織において大切な「仕事」の本質なのだと強く気づかされました。

部下を壊さなければ回らないライン、声を上げても守ってくれない上司。
この事件をきっかけに、私の心の中で会社に対する最後の信頼が完全に消え去りました。

「ここにこれ以上いてはいけない」
そう思い、私は会社に見切りをつけ、退職を決意したのです。

働くということ、組織の中で生きていくということは、 理不尽なことも多く本当に大変なことの連続です。

でも、その大変さの中にも、素晴らしい仲間との出会いや、自分自身の成長、そして小さくても確かな日々の喜びがたくさん詰まっているはずなのです。
本来、仕事とはそういう温かいものであるべきだと私は信じています。

今、世間では「退職代行サービス」の利用者が過去最高を記録しているというニュースをよく耳にします。
それは、かつての私の職場のように、自力では「辞める自由」さえ奪われ、追い詰められている人がそれだけ世の中にたくさんいるという証拠なのかもしれません。

どうか、今つらい環境で耐え続けているあなたが、これ以上心を削られませんように。

世の中には、あなたの力を必要とし、あなたを大切に扱ってくれる素敵な職場が必ずどこかにあります。
このブログを読んでくださっている皆さんが、大変だけれど愛おしい、そんな素敵な仕事や環境に出会えることを、心から願っています。

🌿 同じように悩んでいる誰かに、少しでも届きますように。

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