そろそろ梨が店頭に並び始める季節ですね。
秋の果物といえば、やはり梨を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
私にとって梨は、千葉に住んでいた叔母との思い出と深く結びついています。
毎年のように、箱いっぱいの**「豊水」**を送ってくれた叔母。
それまで「二十世紀梨」しか知らなかった私は、その濃厚な甘みとみずみずしさに、
「梨ってこんなに美味しいんだ」と感動したことを覚えています。
実は私は赤ちゃんの頃、母が仕事に復帰したため、
約1年間を叔母に育ててもらっていました。
記憶にはありませんが、母から何度も聞かされた
「あなたを最初に育ててくれた人なのよ」という言葉。
明るくて頼りがいがある、でもとても優しい人。私にとって特別な存在でした。
叔母が亡くなってからは、梨の箱が届くことはなくなりました。
それでも、秋に果物売り場で梨を見かけるたびに、
自然と叔母の人柄や優しい笑顔が思い出されます。
果物ひとつにも、こうして家族の記憶が宿るのだと感じます。
季節の味わいは、ただの食べ物ではなく、心をつないでくれるもの。
大変だけど愛らしい、素敵な仕事を果たしているのだと思います。

